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楽曲解説


カンタータ26番 BWV26

ああ、いかにはかなき、いかに空しき

Ach wie fluechtig, ach wie nichtig

初演 1724年11月19日
編成 独唱(ソプラノ、アルト、テノール、バス)、4声合唱(コラールのみ)
フルート、オーボエ3、ヴァイオリン1・2、ヴィオラ、通奏低音
用途 三位一体後第24主日

この曲はミヒャエル・フランク作のコラールに基づいて書かれたコラール・カンタータで、原曲は13節からなり、この地上の事物がいかにはかなく、いかに空しいかをひたすら描写していく。唯一の慰めの言葉は、末尾の「神を畏(おそ)れる者は永遠に倒れない」の一節のみである。

(譜例をクリックすると出だしをmidiで聞くことができます)

第1曲 コラール合唱

編成:合唱(4声部)、オーケストラ、通奏低音

第1曲は、ソプラノがコラール旋律を1行ずつ区切りながら歌う。コラールの歌詞に「はかないfluchtig」という言葉があるが、ドイツ語においてfluchtigは「はかない」と同時に「すばやい」も意味していることから、オーケストラが絶えず挿入する間奏は、「速い」パッセージになっている。

第2曲 アリア

編成:テノール、フルート、独奏ヴァイオリン、通奏低音

第2曲はフルートとヴァイオリンが流れるような16分音符で、歌詞の「流れゆく水」を描写していく。独唱テノールには大変高度な演奏技法が要求されている。

第3曲 レチタティーヴォ

編成:アルト、通奏低音

第4曲 アリア

編成:バス、オーボエ3、通奏低音

第4曲のバスのアリアは、オーボエ3本という変った音色で、舞曲のリズムを短調で演奏することから、「不気味な死の舞踏」と呼ばれている。

第5曲 レチタティーヴォ

編成:ソプラノ、通奏低音

第6曲 コラール

編成:合唱、オーケストラ、通奏低音

全楽器で形どおりコラール「ああ、いかにはかなく、いかに空しき」の最終節を奏して曲を閉じる。